三学院(蕨市)藤は藤まつり期間のみ公開|2026年には初のライトアップも

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三学院(さんがくいん)は蕨市北町にある真言宗智山派の寺院です。正式には金亀山極楽寺三学院。京都の総本山智積院の末寺にあたります。

創立年代は不明ですが、本尊の木造十一面観音菩薩立像が平安時代後期の作であることなどから、中世以前の創建と考えられています。

藤は「藤まつり」の期間だけ公開されます

三学院でよく知られているのが市指定天然記念物の藤です。ここで押さえておきたいのは、この藤は通常は公開されていないということ。

蕨市公式は「通常は公開していませんが、花の季節のみ限定公開」と明記しています。公開されるのは「中仙道蕨宿 苗木市・藤まつり」の期間です。

直近の2026年は、次のような日程でした。

  • 藤棚の一般公開:4月20日〜4月29日、午前11時〜午後3時
  • ライトアップ:4月24日〜26日、18:30〜20:30 ← 2026年が初めての実施
  • 苗木市:4月29日(水・祝)9:30〜17:00、会場は中仙道蕨宿(旧中山道)

つまり「限定公開が縮小された」のではなく、むしろ公開が拡充され、2026年にはライトアップまで始まったというのが現在の流れです。2027年の日程は未発表なので、春が近づいたら蕨市観光協会の案内を確認してください。

藤そのものの規模は、蕨市公式によると根回り約3.5m、幹回り約3.5m、棚面積約395平方メートル。樹齢は不明とされています。

子育地蔵と目疾地蔵

三学院には市指定文化財が数多くあります。蕨市公式が挙げているのは、木造十一面観音菩薩立像、徳川将軍家朱印状(12通)、子育地蔵、地蔵石仏(目疾地蔵)、六地蔵石仏、梵字馬頭観音塔、宝篋印塔、阿弥陀一尊画像板碑、木食観正塔、三学院の藤、蕨宿関係墓石群、木造阿弥陀如来坐像、紙本著色釈迦涅槃図、紙本著色地獄変相図、宋版大般若波羅蜜多経など。

ただし「大多数の文化財は一般公開していません」と蕨市が明記しています。境内で実際に見られるのは、石造の子育地蔵・目疾地蔵・六地蔵、宝篋印塔、そして三重塔といった屋外のものが中心です。

目疾地蔵(めやみじぞう)は「目に味噌を塗ると目の病気がなおる」と伝えられてきた地蔵で、実際に味噌が塗られた姿で立っています。子育地蔵は元禄7年(1694)の造立で、蕨市内最大の地蔵とされます。

霊場としては、関東百八地蔵霊場 第5番(子育地蔵尊)、足立坂東三十三観音霊場 第20番(十一面観世音菩薩)などに数えられています。

玄奘三蔵の霊骨が一時安置されていた寺

意外な歴史があります。西遊記で知られる玄奘三蔵(三蔵法師)の霊骨は、戦時中に日本に分骨されたあと、当初は東京・芝の増上寺に安置されましたが、空襲を避けるために一時この三学院に仮安置されました。

その後さらに疎開先として、昭和19年12月にさいたま市岩槻区の慈恩寺へ移され、現在は慈恩寺の十三重塔に納められています。三学院は玄奘三蔵の霊骨が日本で辿った道筋の、途中の一点だったわけです。

アクセスはコミュニティバスが便利

JR京浜東北線「蕨駅」西口から徒歩約20分ですが、コミュニティバス「ぷらっとわらび」を使うと楽です。

  • 西ルート(市役所先回り)の「29.三学院」停留所が寺のすぐ前にあります
  • 運賃は100円(小学生50円)。ICカード対応
  • 未就学児・75歳以上・障害者向けの無料パス制度あり

「ぷらっとわらび」は令和5年10月10日から一部変更され、新庁舎の開庁に伴ってバス停の位置と運行ルート・発着時刻が改められています。現在は4ルート・4台の体制です。古い路線図をお持ちの方は蕨市公式で最新版を確認してください。

同じ日に寄れる近くのスポット

蕨はコンパクトな市なので、徒歩と自転車で十分回れます。

  • 和樂備神社:蕨城の守り神として始まった神社。12月17日は「おかめ市」
  • 蕨城址公園:和樂備神社の隣。蕨城の跡
  • 旧中山道の蕨宿:藤まつりの苗木市の会場。蕨市立歴史民俗資料館もこの通り沿い
  • 河鍋暁斎記念美術館:蕨市加藤。幕末明治の絵師・河鍋暁斎の作品を所蔵

所在地・お問い合わせ

  • 所在地:埼玉県蕨市北町3-2
  • お問い合わせ:蕨市観光協会 048-434-5601/文化財については蕨市生涯学習文化課
  • アクセス:JR京浜東北線「蕨駅」西口から徒歩約20分、またはコミュニティバス「ぷらっとわらび」西ルート「三学院」下車すぐ
  • 車:東京外環自動車道「外環浦和」ICより約10分
  • 拝観料:無料(境内自由)
  • 藤の公開:わらび藤まつりの期間のみ(2026年は4月20日〜29日の11:00〜15:00)
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