道の駅あらかわ(秩父市)埼玉で最初に登録された第1号の道の駅
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全国の道の駅という制度が始まったのは1993年です。その第1回の登録に、埼玉県から選ばれた道の駅が秩父市荒川にあります。「道の駅あらかわ」です。 秩父鉄道の武州日野駅から歩いて15分ほど、国道140号沿いの小さな駅で、大きな直売所や飲食店を揃えた今どきの道の駅とは姿がまるで違います。この記事では、埼玉の道の駅の出発点となったこの場所の成り立ちと、ここで買うべきもの、そして冬に訪れる際の注意までを紹介します。 いまの道の駅は、広い直売所とレストラン、地域の情報館を備えた商業施設の形が主流です。あらかわはその前の世代の道の駅で、規模は小さく、売られているものも華やかではありません。 それでも、この駅が県内で最初に登録されたという事実は変わりません。秩父の奥へ入っていく国道140号沿いで、30年以上にわたって同じ役割を果たし続けてきました。埼玉の道の駅をめぐってみようと思い立ったときに、ここが起点になる場所です。 秩父は日本の地質学が始まった土地でもあります。明治期にこのあたりの地層が研究され、日本の地質年代の基準がつくられました。荒川沿いを走りながら川底の岩を眺めると、見える景色が少し変わってきます。 ここで買うものを一つだけ挙げるなら、行者にんにくの醤油漬けです。 行者にんにくは春の山菜で、修行者が食べたという伝承から名前がついています。山に入らないと採れないものなので、スーパーにはまず並びません。醤油漬けにしたものが瓶で売られていて、ごはんにのせてもよく、酒の肴にもなります。 そのほかに秩父のそば加工品、地元の野菜、こんにゃくなどが並びます。観光地の土産物という品揃えではなく、山里で食べられているものがそのまま置かれている、という印象の直売所です。 敷地内に山里自然館があります。荒川地区の自然と暮らしを紹介する展示施設で、秩父がジオパークに認定されている土地であることを踏まえた内容になっています。 秩父の山がどうやってできたのか、この地域の人がどのように山とつきあってきたのか。そういう話を頭に入れてから荒川沿いを走ると、同じ道が違って見えてきます。小さな展示ですが、秩父の奥へ向かう前に寄る価値はあります。 「道の駅あらかわでそば打ち体験」と紹介されることがありますが、そば打ちができるのは道の駅の中ではありません。JAちちぶのそば道場あらかわ亭という別の施設で、秩父市荒川上田野にあります。 4人前1セットで6,600円、要予約です。道の駅とは場所が違いますので、体験を目的にされる場合は直接こちらへ向かってください。打ったそばをその場で食べられる施設で、家族やグループで訪れるのに向いています。 車の場合は関越自動車道の花園インターチェンジから約60分。国道140号を秩父市街から西へ進んだ先にあります。駐車場は普通車50台、大型車5台です。駐車場とトイレは24時間利用できます。 電車では秩父鉄道の武州日野駅から徒歩約15分。無人駅からの道のりですが、歩ける距離にある道の駅です。 営業時間には季節の区分があり、ここは必ず押さえておきたい点です。3月から11月は9時から17時、12月から2月は9時から16時で、冬は1時間早く閉まります。冬の秩父ドライブで「帰りに寄ろう」と考えていると間に合いません。国道140号を西へ進めば道の駅大滝温泉があり日帰り入浴ができますので、冬はあらかわで買い物を済ませてから大滝で湯に入るという順番のほうが無理がありません。 規模で選ぶなら、県内にもっと大きな道の駅はいくつもあります。それでも、埼玉の道の駅がここから始まったという一点は、ほかのどこにもない価値です。 秩父の奥へ向かう道中の補給地点として、あるいは道の駅めぐりの出発点として。行者にんにくの醤油漬けを一瓶買って、山里自然館をのぞいてから荒川沿いを走り出す。そういう使い方をおすすめしたい道の駅です。30年以上、同じ場所に立っています
行者にんにくの醤油漬けという土産
併設の山里自然館
そば打ち体験は別の場所です
アクセス・駐車場
道の駅あらかわまとめ

