箭弓稲荷神社(東松山市)2024年に国の重要文化財指定|初詣と野球の絵馬

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箭弓稲荷神社(やきゅういなりじんじゃ)は、東武東上線の東松山駅西口から徒歩約3分という便利な場所に鎮座する神社です。和銅5年(712年)創建と伝えられ、五穀豊穣・商売繁盛・芸道向上の神様として広く知られています。

この神社については、2024年に大きな変化がありました。

本殿・幣殿・拝殿が国の重要文化財になりました(2024年)

旧来の情報では「棟札が県指定文化財」と紹介されていましたが、これはもう古い情報です。

令和6年(2024年)1月19日の文部科学省告示により、「箭弓稲荷神社本殿・幣殿・拝殿」が国の重要文化財(建造物)に指定されました。文化審議会の答申は2023年(令和5年)11月24日です。

指定の内容を整理します。

  • 指定名称:箭弓稲荷神社本殿・幣殿・拝殿
  • 附(つけたり)指定:元宮本殿1棟、古文書「箭弓稲荷社再建立普請諸入用帳」1冊、棟札 計3枚(「本殿・幣殿天保六年棟札」「本殿・拝殿嘉永五年/安政五年改修棟札」)
  • 建築:文化年間(1804〜1818)に造営計画 → 天保6年(1835年)に本殿・幣殿が上棟 → 天保11年(1840年)までに拝殿竣工
  • 構造:権現造の複合社殿。本殿=三間社流造、幣殿=両下造、拝殿=入母屋造

つまり棟札は県指定文化財ではなく、国指定重要文化財の「附」になったということです(棟札は名称としては2件ですが、員数は計3枚です)。

これは東松山市内で、国指定史跡「大谷瓦窯跡」に次ぐ4例目の国指定で、実に65年ぶりのこと。市としても大きな出来事でした。公式サイトのタイトルタグも「箭弓稲荷神社 国指定重要文化財」になっており、重文指定を前面に出した構成に変わっています。

なお市指定文化財として手水舎1棟(天保7年=1836年建立)と絵馬8面がありますが、絵馬8面は構造補強工事のため現在非公開です。

初詣は約35万人

箭弓稲荷神社は県内有数の初詣スポットです。2026年正月(2025年12月31日〜2026年1月15日)の来場者数は約35万人と公表されています。

例年、大晦日から正月三が日の期間中に交通規制があり、駐車場や周辺道路が大変混雑するため、公共交通機関の利用が勧められています。東松山駅西口から徒歩3分なので、電車で行くのが圧倒的に楽です。

新年祈願祭は1月1日は16時まで、2日以降は9時〜16時というのが例年の時間帯。1月1日から3日は終日混雑します。

令和9年正月の詳細は未発表です。

「やきゅう」の社名と野球の絵馬

「箭弓(やきゅう)」という社名の読みから、野球関係者の信仰を集めている神社です。プロ野球選手や野球部の学生が数多く参拝に訪れます。

授与品も野球づくしです。公式サイトに掲載されている料金です。

  • 絵馬:箭弓稲荷絵馬 800円/皆中(かいちゅう)絵馬 1,000円/バット絵馬 1,000円/ベース型絵馬 1,000円
  • 球技守:バット(金/黒)1,000円/グローブ(赤/茶)1,000円
  • おみくじ:ボールみくじ 500円、きつねみくじ(矢)(弓)500円

境内にはホームベース形の絵馬掛けとバット絵馬掛けがあり、願い事を書いた絵馬がずらりと並びます。

もうひとつの名物が巨大御朱印です。2016年に「最も大きな木製スタンプ」としてギネス世界記録に認定されました。高さ1.42m、印面1.3m×1.3m。

ぼたん園は無料です(1300余株)

春の名物がぼたん園。入園料は無料で、有料化されていません。

  • 1300余株、約3500平方メートル
  • 大正12年(1923年)、東武鉄道初代社長・根津嘉一郎の奉納に始まります
  • 見頃:4月中旬〜5月のゴールデンウィーク頃
  • ぼたんまつり:2026年は4月10日〜5月7日、9:30〜16:00。無料
  • 催しは開園祭(4/10)、祭囃子、ひきずり餅、神楽、歌謡ショー、民踊、和太鼓、こどもまつり、雅楽演奏会など

藤も見どころで、「延命(ながらへ)のフジ」は推定250年以上。4月中旬から牡丹・つつじ・藤が順に咲きます。

注意:同じ東松山市内に「東松山ぼたん園」という市営の別施設があります(大字大谷1148-1)。こちらは有料(イベント期間中は市外 大人700円/市内 大人500円、中学生以下無料)で、場所も駅から離れています。「東松山のぼたん」で検索すると両方が出てくるので、行き先を混同しないようご注意ください。

年中行事

  • 1月1日 元旦祭/1月2日〜7日 新年祈願祭/1月3日 元始祭/1月7日 古神札焚上祭
  • 成人の日 奉納出初式/初天神に近い日曜 箭弓天満宮祭
  • 節分の日 節分祭(※固定日ではなく暦に連動します)
  • 2月17日 祈年祭/初午祭前日 火伏神事/3月最初の午の日 初午祭
  • 4月中旬〜5月上旬 ぼたん祭/4月下旬頃 崇敬者大祭
  • 5月下旬の土日 團十郎稲荷祭
  • 6月30日 夏越大祓式/8月16日 みたままつり
  • 9月21日 例大祭
  • 十三夜に近い土日 團十郎稲荷祭並び観月演奏会/11月23日 新嘗祭/11月中 七五三詣
  • 12月31日 師走大祓式・除夜祭

團十郎稲荷は、当社を厚く崇敬していた七代目・市川團十郎が奉納した祠です。別称は「穴宮」「宇迦之御魂社」。芸道・技術向上の信仰を集め、5月と10月に團十郎稲荷祭が行われます。

同じ日に寄れる近くのスポット

東松山駅西口からすぐなので、駅周辺とまとめて回れます。

  • 東松山やきとり:駅周辺に名店が集まります。豚のカシラ肉(コメカミから頬)を炭火で焼き、白みそベースにニンニク・とうがらしの辛みそだれで食べる東松山の名物。昭和30年代、近くの食肉センターから安価なカシラ肉が入手できたことに始まり、全国初の「焼鳥組合」が結成された土地です
  • 岩殿観音 正法寺(東松山市岩殿):坂東三十三観音10番。大銀杏
  • 安楽寺(吉見観音)(吉見町):坂東11番。三重塔と厄除け団子
  • 鬼鎮神社(嵐山町):鬼を祀る珍しい神社。2月の節分祭
  • 東松山ぼたん園(大谷):市営の別施設。市内循環バス「東松山ぼたん園南」下車徒歩10分

参拝のあとに東松山やきとりというのが、地元らしい組み合わせです。

所在地・お問い合わせ

  • 所在地:埼玉県東松山市箭弓町2-5-14
  • 電話:0493-22-2104
  • 公式サイト:https://www.yakyu-inari.jp/
  • アクセス:東武東上線「東松山駅」西口から徒歩約3分
  • 車:関越自動車道「東松山」ICより東松山市街方面へ約5分。駐車場50台(無料)
  • 拝観料:なし(参拝自由)
  • 社務所:参集殿(諸祈願受付・御守頒布。2階は祈願者控室)

※御朱印の料金・受付時間・種類、社務所の正式な受付時間は公式サイトに記載がありません。正月の交通規制の範囲や臨時駐車場についても詳細が公表されていないため、事前にお問い合わせください。

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