多聞院(たもんいん)は所沢市中富にある真言宗豊山派の寺院です。正式には宝塔山 吉祥寺 多聞院、本尊は大日如来。奥多摩新四国霊場八十八ヶ所の36番にも数えられています。
創建は元禄9年(1696)。川越藩主柳沢吉保による三富新田(さんとめしんでん)の開発にあたり、その祈願所として建立されました。武蔵野の新田開発の歴史がそのまま寺の由来になっているわけです。
寅まつりは毎年5月1日
多聞院の名物行事が5月1日の「寅まつり」です。日付は変わっていません(2026年5月1日にも実施されました)。
- 時間:午前9時〜午後4時頃
- 大般若経転読会:午前11時・毘沙門堂
- 護摩法要、出店、お囃子
- 当日は航空公園駅東口から無料シャトルバスが運行される予定(約20〜25分)。混雑します
ちょうどボタンの見頃と重なるのが寅まつりのよいところです。
毘沙門天の開帳は12年に一度——次回は2034年
これは知らずに行くと空振りする点です。毘沙門堂の本尊の開帳は、12年に一度、寅年の寅まつり(5月1日)のみ行われます。
直近の開帳は2022年。次回は2034年です。2026年は午年なので非開帳でした。
この本尊について、所沢市公式は「寺伝によると、本尊の毘沙門天は武田信玄の守り本尊であり、信玄が戦陣に臨むときは、いつも兜の中にこの像を納めていたと伝わります」と記しています。あくまで寺伝ですが、所沢ナビは「1寸4分(約5.32センチ)の純金の毘沙門天像」と伝えています。兜に納められる大きさというのが実感できる数字です。
毘沙門堂は明和3年(1766)落成、昭和44年6月27日に所沢市指定文化財になっています。
身がわり寅
多聞院の授与品で特徴的なのが「身がわり寅」です。小さな寅の像に、自分に降りかかる災いを託して奉納します。
現地にはマジックが置かれており、名前と「身代わりになってほしいこと」を書いて奉納する方式。境内には奉納された小さな寅がびっしりと並びます。
ほかに「仕事守」の授与もあります。
授与料については、どの情報源にも記載がありませんでした。お求めの方は現地でご確認ください。
ボタンは300本以上、見頃は4月下旬から
多聞院は「ぼたんの寺」として知られます。所沢市公式の記述では「300本以上」、見頃は「4月後半から5月頭くらい」です。
「4月中旬から」と書いている情報もありますが、所沢市公式の表現に従うなら4月下旬〜5月上旬と考えるのが安全です。2026年は4月20日時点で見頃という報告がありました。
ボタンの見頃と寅まつり(5月1日)が重なるので、5月1日に行けば花も祭りも両方というのが最も効率のよい訪問日です。ただし混雑します。
参拝の実務
- 開門時間:7:00〜17:00(2020年の参拝記録)
- 御朱印:受付9:00〜17:00。料金は「お気持ち」とされています
- 駐車場:無料。3箇所あります。公式Instagramのハイライトで事前確認が推奨されています
- 公式SNS:Instagram @tamonin_tokorozawa
この寺は公式サイトを持たず、Instagramが実質の情報源になっています。訪問前にはInstagramを見るのが確実です。
三富新田という土地
多聞院を訪れるなら、周囲の土地の形も見てください。三富新田(上富・中富・下富)は、元禄期の柳沢吉保による新田開発でつくられた短冊形の地割が今も残る土地です。
道路に面して屋敷、その奥に畑、さらに奥にヤマ(平地林)が細長く並ぶ。落ち葉を集めて堆肥にする落ち葉堆肥農法は、現在も続いており、日本農業遺産に認定されています。多聞院はその開発の祈願所として、この地割の中に建てられました。
同じ日に寄れる近くのスポット
- 神明社:多聞院に隣接する神社。三富新田の鎮守
- 所沢市郷土美術館・くろすけの家(三富今昔村):三富新田の平地林を体験できます
- 所沢航空記念公園:所沢航空発祥記念館は2025年9月1日から2027年3月まで改修のため休館中です。公園自体は利用できます
- 山口観音(金乗院)・狭山不動尊(所沢市上山口):車で向かうなら
- 北野天神社(所沢市小手指元町):所沢の古社
所在地・お問い合わせ
- 所在地:埼玉県所沢市中富1501
- 電話:04-2942-0814
- 公式Instagram:@tamonin_tokorozawa
- アクセス:西武新宿線・池袋線「所沢駅」西口からバス「中富」バス停より徒歩/西武新宿線「新所沢駅」から徒歩約60分
- 車:関越自動車道「所沢」ICより約15分。駐車場3箇所・無料
- 開門:7:00〜17:00/御朱印 9:00〜17:00
※身がわり寅の授与料、駐車場の台数、年末年始の対応については公表情報がありません。駐車場の状況は公式Instagramのハイライトでご確認ください。
多聞院の情報
こちらは多聞院の基本情報です。実際の情報と異なる可能性がありますので、詳しくは公式サイトなどでご確認ください。
| 名称 | 多聞院 |
| 読み方 | たもんいん |
| 所在地 | 埼玉県所沢市中富1501 |
| 電話番号 | 04-2998-9155(所沢市役所/商工労政課) |
| 営業時間 | 日中 |
| 定休日 | なし |
| アクセス | 電車・最寄駅 ・西武新宿線・池袋線「所沢駅」西口下車 バス「中富角」より徒歩約20分 ・西武新宿線「新所沢駅」下車 徒歩約60分 車でのアクセス 関越自動車道「所沢」ICより約15分 04-2998-9155(所沢市役所/商工労政課) |
| 駐車場 | 公式 | 多聞院のオフィシャル(公式)サイト |
| バリアフリー | |
| 備考 | 寅まつりは毎年5月1日で変更なし(所沢市公式)。2026年5月1日に実施済み(午前9時〜午後4時頃、大般若経転読会は午前11時・毘沙門堂、護摩法要・出店・お囃子あり)。2021年以降の中止情報は見つかりませんでした。/【重要な追記】開帳は12年に一度、寅年の寅まつり(5月1日)のみです。直近は2022年、次回は2034年。2026年は午年のため非開帳。旧記事はこの点に触れていませんでした。/【訂正】旧記事のボタンの見頃「4月中旬〜5月上旬」は早すぎます。所沢市公式は「4月後半から5月頭くらい」。本文は「4月下旬〜5月上旬」に直しました。/株数は所沢市公式が「300本以上」。/「純金の毘沙門天で武田信玄の守り本尊」は所沢市公式が「寺伝によると」「伝わります」と伝承扱いしています。断定を避けました。所沢ナビは「1寸4分(約5.32センチ)の純金の毘沙門天像」と記述。/公式サイトはありません。公式Instagram @tamonin_tokorozawa があります。駐車場は3箇所あり、公式Instagramのハイライトで事前確認が推奨されています。/身がわり寅の授与料はどのソースにも記載がなく不明。御朱印は「お気持ち」との記載のみ。/駐車場の台数、拝観料の明示、初詣の情報は不明です。/旧記事の電話番号は「04-2998-9155(所沢市役所/商工労政課)」でしたが、寺の番号 04-2942-0814 に差し替えました。 |


