聖天院(日高市)高麗王若光の菩提寺|拝観料と2024年建立の多宝塔

聖天院(しょうでんいん)は日高市新堀にある真言宗智山派の古刹です。正式には高麗山 聖天院 勝楽寺。公式サイトは「遠く奈良時代(西暦751年)に創建された真言宗智山派の古刹」と記しています。

本尊は不動明王、高麗王若光(こまのこきしじゃっこう)の守護仏として聖天尊を祀っています。江戸時代には幕府より15石の朱印状を拝領していた由緒ある寺院です。

拝観料は大人400円

聖天院の庭園

まず料金から。ここは間違えやすいところです。公式サイトの現行の料金表は次のとおりです。

  • 拝観料:大人 400円/小人(小学生)200円/未就学児 無料
  • 団体割引(30名以上):大人300円/小人150円
  • 障害者割引(本人のみ):大人300円/小人150円

「大人300円/小人150円」という数字が広く出回っていますが、これは団体割引と障害者割引の料金です。個人で参拝する場合の拝観料は大人400円になります。日高市観光協会のページや各種の施設情報サイトにも300円の表記が残っていますが、一般料金としては誤りですのでご注意ください。

拝観時間は8時〜17時(最終受付16時30分)。無休です。

高麗王若光の墓

聖天院

聖天院が歴史的に重要なのは、高麗王若光の菩提寺だからです。

霊亀2年(716年)、朝廷は駿河など7か国の高麗人1799人を武蔵国に移して高麗郡を置きました。若光はその統率者で、当時最も進んでいた大陸文化をこの地に広めたとされる人物です。

山門の右側に若光の墓があります。公式の説明では「鎌倉期以前/市指定文化財。五個の砂岩を重ねた多重塔」。

すぐ近くには若光を祀る高麗神社があります。徒歩約5分という近さなので、必ず両方お参りしてください。聖天院が若光の墓所、高麗神社が若光を神として祀る社という関係です。

在日韓民族慰霊塔と将軍標

聖天院のもうひとつの顔は、在日韓民族の慰霊です。

公式の説明では慰霊塔(在日韓民族慰霊塔)は「高さ十六米の石塔は日本最大級、下部に納骨室を備えている」とあります。慰霊堂もあわせて設けられています。

また境内には「天下大将軍」「地下女将軍」と記された将軍標(チャンスン/チャングンピョ)が立っています。朝鮮半島の村の入口に立てられる守護神像で、日本の寺の境内にあるのは珍しい光景です。

古代の渡来人の歴史と、近現代の在日韓国・朝鮮人の歴史が、ひとつの境内に重なっている——これが聖天院のもっとも特徴的な点です。

諸堂と建立年——2024年に多宝塔が加わりました

公式サイトの境内案内に沿って整理します。

  • 山門(風神雷風門):天保初年〜3年完成。瓦葺総欅木造二層楼閣。日高市指定文化財
  • 本堂:平成12年(2000年)。京都神護寺をモデルに、総欅造り・三手先出組、百余坪
  • 阿弥陀堂:足利時代の建築、宝永3年(1706)改修。市指定文化財。本尊は行基作の阿弥陀如来三尊
  • 鐘堂:平成30年完成。総欅造りの楼門
  • 多宝塔:令和6年(2024年)。弘法大師ご生誕1250年記念事業として建立。塔内に大日如来
  • 庭園:山水を取り入れ、山の傾斜を利用した庭園。日高市指定文化財

2024年に多宝塔が建立されたのは新しい動きです。平成12年の本堂、平成30年の鐘堂、令和6年の多宝塔と、今も境内が整備され続けている寺です。古い情報だけ見て「変わらない古刹」と思って行くと、意外に新しい建物の充実に驚くことになります。

同じ日に寄れる近くのスポット

日高市は高麗郡という古代史と、巾着田という花の名所が両方ある土地です。

  • 高麗神社:徒歩約5分。高麗王若光を祀ります。聖天院とは必ずセットで
  • 巾着田曼珠沙華公園:約3.4haの曼珠沙華群生地で日本一のスケール。開園8:30〜17:15(駐車場7:00〜17:00)、駐車場は有料。最寄駅から徒歩約15〜45分。9月下旬が見頃
  • 日和田山:巾着田を見下ろす低山。男坂・女坂の登山道
  • 高麗駅:駅前にも将軍標が立っています
  • 能仁寺・天覧山(飯能市):車で向かうなら

聖天院 → 高麗神社 → 巾着田 → 日和田山という組み立てが、日高市の最も充実したコースです。9月下旬の曼珠沙華の時期は巾着田が大混雑するので、先に聖天院と高麗神社を済ませてから巾着田へ向かうと流れがよくなります。

所在地・お問い合わせ

  • 所在地:埼玉県日高市新堀990-1
  • 電話:042-989-3425
  • 公式サイト:https://shoudenin.jp/
  • アクセス:JR八高線・川越線「高麗川駅」から徒歩約25分/西武池袋線「高麗駅」から徒歩約40分
  • 車:関越自動車道「鶴ヶ島」ICより国道407号経由約20分/圏央道「狭山日高」ICより約8km。駐車場あり
  • 拝観料:大人400円/小人(小学生)200円/未就学児 無料(団体30名以上と障害者割引は大人300円/小人150円)
  • 拝観時間:8:00〜17:00(最終受付16:30)、無休

※駐車場の台数は情報源によって大きく異なり、公式サイトに記載がありません。御朱印の料金・受付時間、年中行事の日程も公表されていないため、事前にお問い合わせください。

聖天院の情報

こちらは聖天院の基本情報です。実際の情報と異なる可能性がありますので、詳しくは公式サイトなどでご確認ください。


名称 聖天院
読み方 しょうでんいん
所在地 埼玉県日高市新堀990-1
電話番号 042-989-2111(日高市役所)
営業時間 <参拝時間> 8時〜17時(最終受付16時30分)」
定休日
アクセス

電車・最寄駅

・西武池袋線「高麗駅」下車 徒歩約40分 ・JR八高線・川越線「高麗川駅」下車 徒歩約25分


車でのアクセス

関越自動車道「鶴ヶ島」ICより約30分

042-989-2111(日高市役所)
駐車場
公式 聖天院のオフィシャル(公式)サイト
バリアフリー
備考 【追記】令和6年(2024年)に多宝塔が建立されました(弘法大師ご生誕1250年記念事業、塔内に大日如来)。本堂は平成12年(2000年)建立。公式は「再建」ではなく建立として記載しており、旧本堂の焼失・再建を示す記述は見つかりませんでした。
慰霊塔の正式呼称は公式では「慰霊塔(在日韓民族慰霊塔)」。「在日韓民族無縁慰霊塔」という表記は参拝ブログ系に見られるもので、公式では「無縁」の語を確認できませんでした。
駐車場の台数は出典により大きく異なります(tabi-mag「150台/無料」、参拝ブログ「バス10台、乗用車50台」)。公式サイトに記載がないため本文では台数を書いていません。
御朱印の料金・受付時間は不明。
高麗川駅からの徒歩時間はソースで異なる(約20分/約25分/30分)ため日高市観光協会の「約25分」を採用。


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