天覧山(てんらんざん)は飯能市の市街地に接する標高197mの山です。飯能駅から歩いて登れる手軽さでありながら、山頂からは奥武蔵の山並みと関東平野が見渡せます。飯能市観光協会が紅葉スポットとして挙げている山のひとつです。
山の名前が変わった理由
この山はもともと愛宕山と呼ばれ、その後、羅漢山と呼ばれるようになりました。現在の「天覧山」という名は明治16年(1883年)、明治天皇がこの山から陸軍の演習をご覧になったことに由来します。山の名前に近代史がそのまま残っている例です。
十六羅漢と、24体の石仏
羅漢山と呼ばれていた由来が、中腹の岩場にある石仏群です。徳川綱吉の生母・桂昌院が十六羅漢像を奉納したという伝承が残っています。現在はチャートの崖に24体の石仏が安置されており、登山道の途中でこれらを見ながら登ることになります。
チャートは放散虫の殻が堆積してできた硬い岩で、飯能から奥武蔵にかけての地質を代表する岩石です。石仏と地質が同時に見られるのも、この山の面白さです。
紅葉の見頃は11月下旬から12月上旬
天覧山の紅葉は例年11月下旬から12月上旬が見頃です。樹種はモミジ、カエデ、サクラ。標高が低いぶん、奥武蔵の峠や名栗湖より2〜3週間遅れて色づきます。
麓の能仁寺の紅葉は11月中旬から下旬とされており、山より少し早い時期です。両方を一度にというより、時期をずらして2回訪ねるか、11月下旬に両方を狙うのが現実的です。能仁寺は庭園の拝観料が300円、駐車場があります。
所要時間は片道40分
- 飯能駅から:徒歩約40分(登山口まで20分+登山口から山頂まで20分)
- 東飯能駅から:徒歩約45分(登山口まで25分+山頂まで20分)
飯能市観光協会は「お散歩がてらハイキングが楽しめます」と紹介しており、初心者向けの山です。ただし山頂直下には岩場があるので、履き慣れた靴で登ってください。トイレは山の中段にあります。
多峯主山へ縦走する
天覧山から北西の多峯主山(とうのすやま・271m)へは、尾根伝いの道と、いったん谷津田に下りて登り返す道の2ルートがあります。飯能市観光協会は「手ごろなハイキングコース」としています。
さらに歩くなら、飯能駅から天覧山、多峯主山を経て吾妻峡のドレミファ橋まで抜けるコースがあります。距離7.7km、コースタイム約2時間56分、のぼり319m。難易度は「やさしい」に分類されています。低山ながら一日歩ける組み立てができるのが飯能の良さです。
駐車場はありません
天覧山に専用の駐車場はありません。飯能市観光協会もWalkerplusも「駐車場なし」と案内しています。車の場合は飯能駅周辺の有料駐車場を利用してください。麓の能仁寺には駐車場があります。
バスを使う場合は、飯能駅北口から国際興業バスで「OH!!!・天覧山下」または「市民会館・博物館」下車です。
同じ日に回れる場所
能仁寺(庭園拝観300円)、飯能中央公園、飯能市立博物館(入館無料)が麓に集まっています。飯能河原、吾妻峡・ドレミファ橋、割岩橋も歩いて回れる範囲です。飯能駅前の商業施設OH!!!も近くにあります。
所在地:埼玉県飯能市飯能。登山無料。お問い合わせ:奥むさし飯能観光協会 042-980-5051。
天覧山の情報
こちらは天覧山の基本情報です。実際の情報と異なる可能性がありますので、詳しくは公式サイトなどでご確認ください。
| 名称 | 天覧山 |
| 読み方 | てんらんざん |
| 所在地 | 埼玉県飯能市飯能 |
| 電話番号 | 042-974-7900(飯能市観光案内所) |
| 営業時間 | 常時開放 |
| 定休日 | なし |
| アクセス | 電車・最寄駅 西武池袋線「飯能駅」下車 国際興業バス利用、名栗方面行き「天覧山」より徒歩約20分 車でのアクセス 首都圏中央連絡自動車道「狭山日高」ICより国道299号経由約20分 042-974-7900(飯能市観光案内所) |
| 駐車場 | 公式 | 天覧山のオフィシャル(公式)サイト |
| バリアフリー | |
| 備考 | 駐車場は飯能市観光協会・Walkerplusとも「なし」と明記されているため、本文では近隣駐車場への誘導としています。能仁寺(11月中旬〜下旬)と天覧山(11月下旬〜12月上旬)で見頃の出典が異なる点も反映済み。 |


