玉敷神社(たましきじんじゃ)は加須市騎西に鎮座する古社です。703年の創建と伝えられ、平安時代に公布された律令の施行細則「延喜式」の神名帳にその名が掲載されています(児玉郡一座 大 金佐奈神社…ではなく、埼玉郡の名神大社として)。

江戸時代までは「久伊豆大明神」と称されていました。神社自身は「武州騎西総鎮守」を名乗っています。

「久伊豆神社の総本社」については言い方に注意

玉敷神社は「埼玉県各地に分布する久伊豆神社の総本社」と紹介されることが多いのですが、少し慎重に書いたほうがよい部分です。

埼玉県神社庁は「元荒川流域に多くみられる『久伊豆神社』のご本社ではないかと言われている」と推定の形で記しています。神社の公式サイト自身も「総本社」とは称しておらず、由緒では「江戸時代まで『勅願所玉敷神社、久伊豆大明神』と称し、旧埼玉郡の総鎮守であり、騎西領48箇村の氏神でもあった。このことから、各地に久伊豆社と称する御分霊社が数多く建立されることともなった」という書き方をしています。

つまり「総本社と考えられている」「ご本社ではないかといわれる」という表現が実態に即しています。

玉敷神社神楽は年4回、日が決まっています

玉敷神社神楽は国指定重要無形民俗文化財です。指定は平成20年(2008年)3月13日、保護団体は玉敷神社神楽保存会です。

ここで一点、正確にしておきたいことがあります。神社の公式サイトは「国の重要無形文化財」と書いていますが、正しくは「重要無形民俗文化財」です。「民俗」が入ります。公式の表記をそのまま引き写している記事が多いので、気をつけてください。

なお昭和49年(1974年)に文化庁から「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択された経緯があり、選択(1974年)と指定(2008年)は別物です。保存会の創立は昭和52年(1977年)。

奉演されるのは年4回です。

  • 2月1日(初春祭)※だるま市も立ちます
  • 5月5日(春季大祭)※藤祭りの期間
  • 7月15日(夏季祭)
  • 12月1日(例大祭)

時間の実例として、令和8年7月15日は13時30分ごろから7座が奉奏されました。場所は神楽殿です。曲目は番外1座を含め17座(文化遺産オンラインは18座と記載)。

玉敷公園の大藤

神社の隣には玉敷公園があります。もともとは大正13年(1924年)に造成された12,000平方メートル余の神苑で、現在は市が管理しています。

その東北隅に藤の巨木があり、県の天然記念物に指定されています。直径1mを超える幹から伸びた枝の広がりは約700平方メートル。毎年4月末ごろから5月上旬に、長さ1mを超える花房を垂らします。

樹齢については出典によって異なります。神社公式は「樹齢400年以上」、加須市観光協会と埼玉新聞は「推定樹齢450年以上」。幅を持って受け取っておくのが無難でしょう。

騎西藤まつりは加須市観光協会の主催で、2026年は4月18日から29日まで開催されました。イベントステージがあるのは土日祝だけで、平日は花の鑑賞と出店のみ。イベント開催日には加須駅南口から無料シャトルバスが運行されます。藤まつり期間中は公共交通機関の利用が案内されます。

毎月1日の「お水取り」

知られていない行事ですが、毎月1日の7:00〜16:00に「お水取り」があります。社殿に向かって右側で、自然の地下水を汲むことができます。

殺菌処理をしていないため、飲用する場合は煮沸が推奨されています。容器は持参してください。

年中行事

  • 1月1日:歳旦祭(初詣)
  • 2月1日:初春祭(神楽奉奏・だるま市)
  • 2月:節分祭(厄除祈願・豆まき)※日付は公式に明記なし
  • 4月下旬:お馬くぐり(年1回)
  • 5月5日:春季大祭(神楽奉奏・藤祭り)
  • 6月最終日曜:茅の輪くぐり
  • 7月15日:夏季祭(神楽奉奏)
  • 12月1日:例大祭(神楽奉奏)
  • 1月〜11月:お獅子さま(170〜180の地域に御神宝の獅子頭を貸し出します)

「お獅子さま」は、御神宝の獅子頭を地域に貸し出すという珍しい行事です。年の大半を通じて行われています。

授与品

公式サイトに記載のある主な初穂料です。

  • たましきの藤香守(白/黒)各3,000円
  • 平成の大改修記念守(藤=120年前の銅版入り/銀杏=御神木の木片入り)各1,000円
  • 御守(藤・銀杏・勝守・開運・厄除・方除・健康・平癒・むすひ・安産・こども・合格・家守)各600円
  • 破魔矢(絵馬付)1,500円/(絵馬無)1,000円、絵馬 各500円
  • 水琴鈴守 800円、ぎんなん守 500円

同じ日に寄れる近くのスポット

  • 不動ヶ岡不動尊 總願寺(加須市不動岡):関東三大不動の一つ。2月3日の鬼追い豆まき式、9月28日の火渡り式
  • 騎西城(加須市根古屋):天守閣風の模擬櫓。郷土資料の展示
  • 鷲宮神社(久喜市):関東最古の大社を称する古社。催馬楽神楽は年6回奉演
  • 加須未来館・利根川の河川敷:鯉のぼりの里としての加須を見るなら

所在地・お問い合わせ

  • 所在地:埼玉県加須市騎西552
  • 電話:0480-73-6022
  • 公式サイト:http://www.tamashiki.or.jp/ ※httpsには対応していません
  • アクセス:東武伊勢崎線「加須駅」から鴻巣駅行きバス「騎西1丁目」下車 徒歩約10分
  • 車:東北自動車道「加須」ICより約15分。駐車場あり(30台)
  • 参拝時間:9:00〜18:00(埼玉県物産観光協会の記載)。拝観料なし

※御朱印の有無・初穂料・受付時間は公式サイトに記載がありません。必要な方は事前にお問い合わせください。初詣の時間・交通規制についても公表資料がないため、お問い合わせをおすすめします。

玉敷神社の情報

こちらは玉敷神社の基本情報です。実際の情報と異なる可能性がありますので、詳しくは公式サイトなどでご確認ください。


名称 玉敷神社
読み方 たましきじんじゃ
所在地 埼玉県加須市騎西552
電話番号 0480-73-6022(玉敷神社)
営業時間 常時開放
定休日 なし
アクセス

電車・最寄駅

東武伊勢崎線「加須駅」下車 鴻巣駅行きバスにて「騎西1丁目」より徒歩約10分


車でのアクセス

東北自動車道「加須」ICより約15分

0480-73-6022(玉敷神社)
駐車場
公式 玉敷神社のオフィシャル(公式)サイト
バリアフリー
備考 【訂正】公式サイトは神楽を「国の重要無形文化財」と書いていますが、正しくは「国指定重要無形民俗文化財」(平成20年3月13日指定)です。公式の表記を引き写している記事が多いので要注意。文化遺産オンラインと加須市公式で確認しました。/昭和49年の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」への選択と、平成20年の指定は別物です。/「久伊豆神社の総本社」は断定を避けました。埼玉県神社庁は「ご本社ではないかと言われている」と推定形で、神社公式自身は「武州騎西総鎮守/久伊豆大明神」と名乗り「総本社」とは称していません。/大藤の樹齢は神社公式が「400年以上」、加須市観光協会・埼玉新聞が「450年以上」。出典により異なるので幅を持たせました。/御朱印について:公式サイト全ページを検索しましたが「御朱印」の記載が1件もありませんでした。有無・初穂料・受付時間は要電話確認(0480-73-6022)。本文では断定していません。/初詣の時間・交通規制・臨時駐車場は公的情報が見つかりませんでした。/節分祭の具体的な日付は公式が「2月」とのみ。/公式サイトはhttpのみ(httpsはhttpへ302)。


この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Xでフォローしよう