吉見百穴(よしみひゃくあな)は、今から約1300年前の古墳時代終末期の横穴墓群であり、国史跡に指定されています。現在、二百十九個の穴が数えられます。また、吉見百穴には大規模な地下軍需工場が造られ、その内部の一部が見学できます。最低部にある二つの横穴で、ヒカリゴケが幻想的な緑色を放っており、国の天然記念物に指定されています。桜の名所としても知られています。
吉見百穴の歴史
吉見百穴は古墳時代の末期(6世紀末~7世紀末)に造られた横穴墓で、大正12年に国の史跡に指定されました。横穴墓は丘陵や台地の斜面を掘削して墓としたものでありますが、死者が埋葬された主体部の構造は古墳時代後期の横穴式石室とほとんど同じです。百穴が分布する一帯は凝灰質砂岩と呼ばれる比較的掘削に適した岩盤が広がっており、当時の人々は掘削するのに適した場所を探して横穴墓を造ったと考えらています。吉見百穴は明治20年に発掘調査が実施されていますが、わずかな写真と出土品を残すのみで詳細な情報はほとんど残っていません。現在確認できる横穴の数は219基です。
昭和19年~20年に、吉見百穴とその周辺の丘陵地帯に大規模な地下軍需工場が造られました。吉見百穴にある地下軍需工場跡は、空襲を避けながら航空機の部品を製造する目的で造られたものと言われます。
吉見百穴の情報
こちらは吉見百穴の基本情報です。実際の情報と異なる可能性がありますので、詳しくは公式サイトなどでご確認ください。
名称 | 吉見百穴 |
読み方 | よしみひゃくあな |
所在地 | 埼玉県吉見町北吉見327(代表地番) |
電話番号 | 0493-54-4541(吉見町役場) |
営業時間 | 8:30〜17:00 |
定休日 | なし |
アクセス | 電車・最寄駅 ・東武東上線「東松山駅」下車 川越観光バス「鴻巣免許センター行き」百穴入口バス停より徒歩約7分 ・東武東上線「東松山駅」下車 徒歩約30分 車でのアクセス 関越自動車道「東松山」ICより約15分 0493-54-4541(吉見町役場) |
駐車場 | 普通200台/大型4台 無料 | 公式 | 吉見百穴のオフィシャル(公式)サイト |
バリアフリー | |
備考 | <観覧料> 大人300円(中学生以上の方)/小人 200円(小学生の方) |