埼玉県オリジナルいちご「あまりん」とは？直売所やいちご狩りはある？

埼玉県は、独自のいちご品種「あまりん（品種名：埼園い3号）」と「かおりん（品種名：埼園い1号）」を育成し、地域特有の農業技術を駆使しています。これらの品種は、平成28年に埼玉県農業技術研究センターで育成され、同県のいちご栽培の新たな魅力として注目されています。

「あまりん」の特徴

「あまりん」は、群馬県育成の「やよいひめ」と福島県育成の「ふくはる香」を交配して生まれました。この品種は、食べた瞬間に感じる強い甘みとほのかな酸味が特徴で、その鮮やかな赤色と美しい光沢は見た目にも魅力的です。育成期間は約8年に及び、味の選定には特に力を入れています。

「あまりん」を食べたい！直売所やいちご狩り農園は？

埼玉県内では、「あまりん」をはじめとする県オリジナルいちごの直売所やいちご狩りを提供する農園があります。これらの施設では、採れたての新鮮ないちごを購入したり、自分でいちご狩りを楽しむことができます。各農園では、「あまりん」の甘みと酸味のバランスを直接味わうことができるため、訪れる人々に新しい食体験を提供しています。

以下は埼玉県庁のサイトの「あまりん」「かおりん」販売農園リストに掲載されていた農園の一部です。令和6年2月時点のものなので詳細についてはホームページ等を確認をください。

引用：「あまりん」「かおりん」販売農園リスト（令和6年2月29日時点）（PDF：271KB）

「あまりん」の食べ頃とおすすめの食べ方

「あまりん」は、ヘタの下まで赤くなっているものが食べ頃ですが、少し白い部分があっても酸味があり、おいしいとされています。寒い時期には果実が甘くなりやすいため、その時期のいちご狩りが特におすすめです。また、採りたてをそのまま生で食べるのが一番ですが、砂糖少なめのジャムにしてアイスにかけるのもおいしい食べ方として紹介されています。

「あまりん」の商標とPR活動

「あまりん」および「かおりん」は、埼玉県の登録商標であり、埼玉県農業技術研究センターと県内の生産者のみがPR活動に使用できます。これらの品種の普及と栽培支援を目的とした活動が積極的に行われており、秩父市出身の落語家、林家たい平師匠が名付け親となり、イメージイラストも提供しています。

埼玉県オリジナルいちご「あまりん」は、その独特の甘みと酸味のバランス、美しい見た目で、いちご愛好家だけでなく、多くの消費者に愛されています。直売所やいちご狩りを通じて、この地域特有のいちごをぜひ体験してみてください。