鬼鎮神社(きぢんじんじゃ)は嵐山町川島に鎮座する神社です。「鬼」を祭った全国でも珍しい神社として知られています。
節分祭の掛け声は「福は内、鬼は内、悪魔外」
節分といえば「鬼は外」ですが、鬼を祀るこの神社では逆です。掛け声は「福は内、鬼は内、悪魔外」。
表記は資料によって揺れます。嵐山町観光協会と埼玉県公式観光サイトは「福はうち、鬼はうち、悪魔そと」、嵐山町公式は「福は内、鬼は内、悪魔そと」、Wikipediaなどは「福は内、鬼は内、悪魔外」。どの表記でも意味は同じで、鬼を追い出さず、招き入れるという点が核心です。
節分祭は毎年2月3日とされています(埼玉県公式観光サイト・嵐山町公式)。赤鬼・青鬼と年男が掛け声を連呼し、福豆・みかん・団子が撒かれます。
ひとつ注意点があります。節分の日は暦(立春)によって2月2日になる年があります。2026年の節分は2月3日なので問題ありませんが、年によっては日付が動く可能性があるため、行く年の暦を確認してください。
豆まきの開始時刻については「15:00より開始予定」という情報がありますが、これは2019年時点のものと注記されています。現在の時刻は確認できませんでした。節分祭の日は臨時駐車場が設けられます。
畠山重忠が鬼門除けとして創建したと伝わります
創建伝承はこうです。寿永元年(1182年)、畠山重忠が居館・菅谷館を築造する際、その鬼門(北東)の方向に、鬼門除けとして金棒を持った鬼の像を奉納したのが始まりとされています。
御祭神は主祭神が衝立船戸神、配神が八衢比古命・八衢比売命。いずれも道の分かれ目を守り、災いを防ぐ神々です。
伝説として、刀鍛冶の弟子が鬼に変じて100本の刀を打つ話も伝わっています。
勝負・合格の神として
鬼鎮神社の信仰の中心は勝負運と合格祈願です。
嵐山町観光協会はこう記しています。「強さの象徴である『鬼』は勝利の神様として、また、自分の心を強くしてくれる神として受験生など全国から多くの方が訪れています」。
お守りには「勝守」があり、金棒をかたどったお守りです。「鬼に金棒」という言葉そのままの発想です。
御朱印は「鬼」の文字の上部分が金棒のデザインになっているという特徴があります。
金棒の奉納と戦時中の歴史
この神社には金棒を奉納する伝統があります。武運長久にご利益があり、それが叶うと金棒を奉納するというものです。
嵐山町公式は「金棒を奉納する人々」で賑わい、「神社の社の周辺には壁一面に奉納された金棒」があったと記しています。金棒専門の鍛冶屋が近隣に存在したというのも驚きです。
そして「戦時中には軍人や家族が」訪れました。多くの出征兵士が武運長久を祈願し、数多くの鉄棒が奉納されたと伝わります。「勝利の神」という性格が、戦争の時代にどう使われたか——境内の金棒は、そういう歴史も含んだ奉納物です。
参拝の実務
- 拝観料:なし(参拝自由・常時開放)
- 駐車場:無料駐車場あり(台数は公表されていません)。鳥居より右手から入ったところ
- アクセス:東武東上線「武蔵嵐山駅」東口から徒歩約15分(観光協会の案内)
- 車:関越自動車道「嵐山小川」ICより約15分
お守り・絵馬・おみくじはいずれも鬼モチーフです。
御朱印については情報が錯綜しています。2021年の記事では「神社では御朱印を授与しておらず、武蔵嵐山駅西口の観光案内所『嵐山町ステーションプラザ 嵐なび(らんなび)』で1枚300円」とされ、2024年のレポートでは宮司が社務所で授与しているとあり、2026年7月には「夏詣の御朱印」の報告もあります。現在どちらが正しいか断定できません。御朱印が目的の方は、神社(0493-62-2131)または嵐山町観光案内所(0493-62-8730)にお問い合わせください。
社務所の常駐状況も不明です。「宮司が不在の場合あり」という投稿がある一方、常駐していたというレポートもあります。
同じ日に寄れる近くのスポット
鬼鎮神社の周辺には、セットで訪れるべき場所が揃っています。
- 菅谷館跡(国指定史跡):創建伝承の舞台。畠山重忠が住んでいたところとされますが、現在の城跡は戦国時代(約500年前)のもので、重忠の時代の館の場所は今も不明です。嵐山町立菅谷小・中学校の南、国道254号に接しています
- 埼玉県立嵐山史跡の博物館:菅谷館跡の城内。開館9:00〜16:30(入館16:00まで)/夏季7/1〜8/31は9:00〜17:00(入館16:30まで)。休館は月曜(祝日等除く)と12/29〜1/3。観覧料 一般100円/高校生・学生50円/中学生以下無料。年間観覧券は一般1,200円。電話 0493-62-5896
- 嵐山渓谷:紅葉の名所。見頃は11月中旬〜12月上旬(2025年は11月20日〜30日頃)。モミジの赤とイチョウの黄。「嵐山渓谷紅葉まつり みごろウィーク」が開催され、入場無料・散策自由。駐車場280台(有料)。武蔵嵐山駅西口からバス約10分
- オオムラサキの森活動センター(嵐山町):国蝶オオムラサキの生息地
- 箭弓稲荷神社(東松山市):2024年に国の重要文化財指定
鬼鎮神社 → 菅谷館跡・嵐山史跡の博物館 → 嵐山渓谷という流れが、嵐山町をいちどに味わうルートです。節分(2月)に行くなら鬼鎮神社が主役、紅葉(11月下旬)なら嵐山渓谷が主役という組み立てになります。
所在地・お問い合わせ
- 所在地:埼玉県比企郡嵐山町大字川島1898
- 電話:0493-62-2131
- 嵐山町観光案内所(嵐なび):0493-62-8730
- アクセス:東武東上線「武蔵嵐山駅」東口から徒歩約15分
- 車:関越自動車道「嵐山小川」ICより約15分。無料駐車場あり
- 拝観料:なし(常時開放)
※御朱印の授与場所・料金・受付時間、駐車場の台数、初詣の情報については公表されているものがありません。節分祭の豆まきの開始時刻も現在の情報が確認できていないため、事前にお問い合わせください。
鬼鎮神社の情報
こちらは鬼鎮神社の基本情報です。実際の情報と異なる可能性がありますので、詳しくは公式サイトなどでご確認ください。
| 名称 | 鬼鎮神社 |
| 読み方 | きじんじんじゃ |
| 所在地 | 埼玉県嵐山町大字川島1898 |
| 電話番号 | 0493-62-2131(鬼鎮神社) |
| 営業時間 | 常時開放 |
| 定休日 | なし |
| アクセス | 電車・最寄駅 東武東上線「武蔵嵐山駅」下車 徒歩約15分 車でのアクセス 関越自動車道「嵐山小川」ICより約15分 0493-62-2131(鬼鎮神社) |
| 駐車場 | 公式 | 鬼鎮神社のオフィシャル(公式)サイト |
| バリアフリー | |
| 備考 | 旧記事の掛け声「福はうち、鬼はうち、悪魔そと」は、嵐山町観光協会・埼玉県公式観光サイト(ちょこたび埼玉)の表記と完全一致しており、修正不要でした。嵐山町公式は「福は内、鬼は内、悪魔そと」、Wikipedia・さいたまつりは「福は内、鬼は内、悪魔外」。本文では併記しました。/創建伝承(1182年、畠山重忠が菅谷館築造の際に鬼門除けとして金棒を持った鬼の像を奉納)も、ちょこたび埼玉がほぼ同文で修正不要でした。/【削除】「鬼滅の刃のヒットで参拝者が増えた」という話は、嵐山町公式・観光協会・ちょこたび埼玉・Wikipedia・主要ブログ記事すべてに言及がなく、裏付けが一切取れませんでした。本文には書いていません(鬼滅の聖地として報じられているのは福岡・大分・岡山の神社です)。/「スポーツの神」も公式系の記述は「勝利の神様」「受験生」が中心です。本文は勝負・合格を中心にしました。/節分祭の日付:ちょこたび埼玉・嵐山町公式は「毎年2月3日」。観光協会の2026年版ページは日付未記載。2026年の節分は2月3日なので矛盾しませんが、暦による日付変動の可能性があるため注意書きを入れました。/豆まきの時刻(15:00)は「2019年の情報」との注記付きなので、本文では断定していません。/御朱印の授与方法は情報が錯綜(2021年の記事では「神社では授与なし、武蔵嵐山駅西口の観光案内所『嵐なび』で300円」、2024年のレポートでは「社務所で宮司から授与」、2026年7月には夏詣御朱印の投稿あり)。断定できないため要確認としました。/駐車場の台数はどの出典にも記載なし。/初詣の情報は一切見つかりませんでした。/駅出口と徒歩時間が出典で矛盾(観光協会=東口徒歩約15分、Wikipedia=西口徒歩約10分)。観光協会を採用。/公式サイトは見つかりませんでした。 |


