仙波東照宮は、喜多院の南側の小高い丘に鎮座する東照宮です。元和3年(1617)、徳川家康の遺骸を久能山から日光へ運ぶ途中、喜多院で天海僧正による四日間の法要が営まれたことに由来し、寛永10年(1633)に建立されました。

参拝のしかたに注意が必要な場所なので、行く前に次の2点を押さえてください。

社殿内部が見られるのは日曜・祝日だけ

いちばん大事なのはここです。社殿(拝殿)の公開は日曜・祝日の9:00〜16:00のみ。それ以外の日は閉門しており、階段を上がった先の門前までしか行けません。

「いつでも参拝できる」と書いている情報もありますが、平日に訪れると門が閉まっていて中に入れないことになります。わざわざ足を運ぶなら日曜か祝日を選んでください。拝観料は無料です。

なお石玉垣の内側(本殿・唐門・幣殿など奥の建物)は、通常は立ち入れないとされています。正月や催事の際に入れるという情報もありますが、確実なことは分かりませんでした。

国の重要文化財は6棟あります

「重要文化財」と一言で済まされがちですが、実際には6棟が国の重要文化財(建造物)に指定されています。指定は昭和21年(1946年)11月29日です。

  • 本殿
  • 唐門
  • 瑞垣
  • 拝殿及び幣殿
  • 随身門
  • 石鳥居

文化庁の国指定文化財等データベースでも、指定名称は「東照宮 随身門」などとなっており、登録上の主体は「東照宮」で「仙波東照宮」ではない点が面白いところです。川越市の案内でも「本殿、拝殿、石鳥居」と部分的にしか書かれていないことがあるので、6棟すべてが国指定だと知っておくと見方が変わります。

あわせて「三十六歌仙絵額」も重要文化財(絵画)に指定されています。

現在の社殿は、寛永15年(1638)の川越大火で焼失したあと、寛永17年(1640)に再建されたものです。山門には三つ葉葵の御紋が掲げられています。

「日本三大東照宮」については諸説あります

仙波東照宮は「日光・久能山と並ぶ日本三大東照宮の一つ」と紹介されることが多いのですが、これは諸説あるうちの一つです。

通説として挙げられるのは久能山・日光・滝山(岡崎)の3社で、ほかに世良田、鳳来山、上野なども候補に挙がります。仙波東照宮は「天海によって創建された東照宮だから」という根拠で三大東照宮を名乗っている側です。

「三大東照宮の一つとされる(諸説あり)」という理解が正確です。

御朱印は川越八幡宮でいただきます

これも要注意ポイント。仙波東照宮は川越八幡宮の境外末社にあたり、御朱印は川越八幡宮で授与されます(500円)。現地には社務所がありません。

川越八幡宮が扱う御朱印は、八幡宮本社・川越三峯神社・民部稲荷神社・仙波東照宮の4社です。

駐車場

最寄りは明星駐車場(133台・有料)です。喜多院周辺を一括して歩くつもりなら、ここに置いて徒歩で回るのが現実的です。

同じ日に寄れる近くのスポット

喜多院とセットで訪れるのが基本です。

  • 喜多院:すぐ南側。徳川家光誕生の間、春日局化粧の間、五百羅漢。小江戸川越七福神の大黒天
  • 成田山川越別院:喜多院の北側。毎月28日の蚤の市は朝6時から約100店
  • 中院:喜多院の南。しだれ桜と茶畑、島崎藤村ゆかりの不染亭
  • 蓮馨寺:中心部へ向かう途中。おびんずる様と毎月8日の呑龍デー

所在地・お問い合わせ

  • 所在地:埼玉県川越市小仙波町1-21-1
  • お問い合わせ:川越八幡宮 049-222-1396(御朱印・管理)
  • アクセス:JR・東武東上線「川越駅」、西武新宿線「本川越駅」から小江戸巡回バス「喜多院」すぐ
  • 車:関越自動車道「川越」ICより約15分。明星駐車場(133台・有料)
  • 拝観料:無料
  • 社殿内部の公開:日曜・祝日 9:00〜16:00のみ

※特別公開が行われる年もあります(2022年には市制100周年記念の特別公開が実施されました)。開催の有無は川越八幡宮または小江戸川越観光協会にお問い合わせください。

仙波東照宮の情報

こちらは仙波東照宮の基本情報です。実際の情報と異なる可能性がありますので、詳しくは公式サイトなどでご確認ください。


名称 仙波東照宮
読み方 せんばとうしょうぐう
所在地 埼玉県川越市小仙波町1-21-1
電話番号 049-222-5556(川越市川越駅観光案内所)
営業時間 常時開放
定休日 なし
アクセス

電車・最寄駅

JR・東武東上線「川越駅」・西武新宿線「本川越駅」下車 小江戸巡回バス「喜多院」よりすぐ


車でのアクセス

関越自動車道「川越」ICより約15分

049-222-5556(川越市川越駅観光案内所)
駐車場
公式 仙波東照宮のオフィシャル(公式)サイト
バリアフリー
備考 【重要】旧記事は「重要文化財に指定されている」と1棟だけのように読めましたが、国指定重要文化財は本殿・唐門・瑞垣・拝殿及び幣殿・随身門・石鳥居の6棟です(昭和21年11月29日指定)。文化庁の国指定文化財等データベースで確認しました。/社殿内部(拝殿)の公開は日曜・祝日 9:00〜16:00のみ。それ以外は階段上の門前まで。旧記事は「常時開放」としていましたが実態と違います。/御朱印は現地ではなく川越八幡宮で授与されます(500円)。/「日本三大東照宮」は諸説あり(通説は久能山・日光・滝山)。断定を避けた書き方にしました。/2022年の市制100周年記念の特別公開(拝観料500円)は単発企画です。2026年度の特別公開の有無は確認できませんでした。川越八幡宮(049-222-1396)または小江戸川越観光協会に要確認。


この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Xでフォローしよう